今は子供だけでなく大人でもアトピー性皮膚炎でお悩みの方は少なくないですよね。
私もその内の1人でしたが、ここ数年は以前と比べるとほとんど症状が出ていません。
ただその状態になるまでの経過としては、かなりの年数(約40年)と費用と様々な苦労を両親にかけてきたと思います。
高額の健康食品やスキンケア商品などもそうですが、クスリの不適切な使用による薬害、症状のために(痒くて)夜普通に眠れないことからくる身体の倦怠感や不調によって精神的な不安定感がもたらす人間関係への悪影響なんかもあったと思います。
また、最も大切なことですが「なぜそのような“病気(症状)”になるのか?」ということに対して自分が全くの無知であったということがあります。
実際、自分が子供の頃は周りに同じような症状の子はほとんどいなくて、「なんで自分だけこんな“病気(症状)”になるんだろう?」と思っていました。
そして、何年か前までは“病気(症状)”というものは基本的に外から一方的に何か悪いものが体に影響を与えるものだという認識でした。
ただ本来、外からやって来る人体に大きな影響を与える事象(原因)というものは、戦争・紛争・無差別テロ(殺人)・交通事故・自然災害(落雷や洪水・津波・地震・崖崩れ・雪崩など)やそれに伴う二次的(人的)災害(放射能汚染や爆発・火事)・灼熱(熱射病や火傷)・極寒(凍傷や低体温症)・毒物の摂取や感染症(ウィルス・菌)・いじめやいわれのない差別など、ある意味自分の力だけでは防ぎようがない圧倒的・一方的なパワー(影響力)と言えます。
ですが近代以降においては、いわゆる人の老衰以外の死因や生活習慣病・○○症候群・△△症といわれるものは、一般的に普及しすぎた「社会毒(本来自然界に存在しない人工的な物質)」の摂取や、便利になりすぎて身体を相応に動かさないことが原因で引き起こされているのではないかと言われています。(動物は動くことで生きられる仕組みになっています。人間も動物ですよね。)
その社会毒の代表格として、食に関しては精製された油や粉物(特に小麦粉)・砂糖(類)・塩・食品添加物など、環境に関して言えば農薬・除草剤・排気ガス・電磁波・化学繊維などが挙げられます。
市場に溢れかえっている安価なモノ・長持ちする(腐らない)モノ・便利なモノほどそれらの含有率が高いと言えそうです。
それらの危険性をご存知ですか?積極的に避けていますか?そもそも知ろうとしましたか?
自身の過去を振り返ってみると、つい何年か前までの自身の食に関して言えば、そういった社会毒をある意味“積極的に”摂取していたなぁと思わざるを得ません。
菓子パンや甘いもの全般・揚げ物・スナック菓子・缶コーヒーなど今ではほとんど口にしない物を毎日結構な量を摂取していました。
結婚して子供が生まれて以降は、さらに言えば開業して以降は、特に外食やコンビニ等での買い食いがめっきりと減りました。
自身のアトピー性皮膚炎の症状がほとんど出なくなったのは、特にそういった習慣が変わってからなんです。
実はこれは子供が生まれる何年か前に、インターネットで著書『医学不要論』で有名な内海聡医師が発信されている情報を得てから、自分なりに意識はして、それなりに気をつけていたことでした。
ですが、たまたま状況がそういった社会毒をさらに積極的に避けるきっかけになったとはいえ、これだけ明白な結果が表れることを自身で経験すれば、そういった情報の信憑性を受け入れることに抵抗はありませんでした。
それに加えてもうひとつ、アトピー症状を悪化させる原因の一つに『怒れる・イライラする・不満がつのる』といった感情もありました。(当時は自分の中ではそれが“ストレス”だと思っていましたが、今はそれが単なる自分の感情であるという認識です。)
ちなみに「ストレス」をネット検索してみると、Weblioの三省堂大辞林には以下のようにあります。
ストレス [2] 【stress】
①精神緊張・心労・苦痛・寒冷・感染などごく普通にみられる刺激(ストレッサー)が原因で引き起こされる生体機能の変化。一般には,精神的・肉体的に負担となる刺激や状況をいう。 「 -を解消する」
②強弱アクセントで,強めの部分。強勢。
③物体に加えられる圧力。
④外的圧力に対する弾性体内部の反発力。
なるほど、ストレスという言葉の定義には、外からの一方的な影響力以外にも、それに対しての心身の反応(感情)も含まれてはいるようです。
ですが、それがどういう物かを理解して、「いかに上手にコントロールするか?」、「どのように向き合うか?」などを理解してからは以前より明らかにイライラするということが減りました。その結果アトピー症状が明らかに減ってきたなと感じました。(これはちょっとした知識やテクニックなので誰にでもできます。いくつかありますが、ひとつ挙げるなら『自分に課したルール(自分の価値観)を人に課さない』でしょうか。)
さて、ここまででまず申し上げたい改善のきっかけになった大きな二つの要因は、
①まずは自分が知ること。
②そしてできることから実行してみること。
この二点だということです。
自分が子供の頃はアトピー症状に対する治療方法は、今のように情報や方法論が溢れていなかったということもあり、いわゆるステロイド治療(注射・軟膏)が主流だったように思います。(親もどうすれば良いのか分からないのが現実だったかもしれません。)
確かに、注射や薬を使うととりあえず劇的に“症状”が改善されるのです。
そういった経緯で、困った“病気(症状)”にはクスリを使ったり、病院にかかるというのが自分のなかでも“あたりまえの基本的な考え方(=常識)”になっていました。
ですが、症状がおさまってクスリをやめると途端にまた症状が出ます。しかもより強くなって。いわゆるリバウンドというやつですね。そうなると次はさらに強力なクスリでないと以前のように効かなく感じたりします。なので延々と病院に通う悪循環に陥るはめになります。
ここで気づかなければいけない最も基本的で本質的なこととして、“症状”が出る原因を知り、その原因を排除することが根本治療につながるということです。
症状とは、何かしらの原因に対する身体の当たり前の反応です。つまりそれがあること自体は正常な身体の(治そうとする)反応ということですね。
となると、クスリで症状を抑えるということは、正常な身体の本来持っている自然治癒力(免疫力)の邪魔をしているということに他なりません。
クスリを使い続けなければいけない状態というのは、ずっと治ってないということであり、根本的な解決には向かってないということになります。問題の先送りをしながら、身体をさらに悪い状態にしていると言い換えてもいいかもしれません。
(※減薬・断薬を行う場合は、信頼できる医師や専門家に必ずご相談ください。)
結論から言えば、病気にならないためには、体を動かすこと(運動)と、良い状態の肉体を作る(維持する)為の食事(栄養)が必要不可欠ということです。
食べたり体を動かしたりって、まさに生きることそのものですよね。ということは、もしご自身がある時点で生活習慣病だと言われたり認識したら、それまでの生活のあり方に病の原因があるので、まずはその習慣を変えないとマズいということです。“薬を飲めば治る”ものではなく、習慣を変えることが治療になるということですね。
別の考え方をすると、そういった習慣を見直すことなく、今ある身体の不調をすぐに(楽に)改善してもらおうという精神状態(依存状態)こそがある意味“病気”であると言えるかもしれません。
その状態を抜け出す第一歩として必要なことが、先にも書いたとおり、できるだけ正確な情報を知ることであり、それを理解して実際にやってみることなんです。
私の場合も、そういった情報があることは知ってはいましたが、「今すぐに」「徹底的に」実行するという努力が欠落していたために、今のような結果を早い段階で得ることができなかったということを、実行して初めて理解できました。(本当にオロカモノだったと思います。)
当院ではこういった自身の経験からも、当院にみえる患者さんの根本治療につなげていただければと思い、開院以来そういった情報の提供にも力を入れております。
最後までお読みいただきありがとうございます。少しでもご参考になれば幸いです。
当院では基本的にFPS*(Fascial Pain Syndrome:ファシアに由来する疼痛症候群)に対する鍼でのファシアリリースを主軸に施術いたしております。(*かつてはMPS(Myofascial Pain Syndrome)と言いましたが、現在ではMyofascia=筋膜だけが対象物ではなく、Fascia全体を治療対象とする考え方です。)
Fascia(ファシア)の異常が原因で起こる【頭痛・肩こり・腰痛・膝の痛み・手足の痺れ(しびれ)・古傷の痛み・手術後の痛み等の運動器疾患や、めまい・耳鳴り・不眠(寝つきが悪い)・動悸などのいわゆる自律神経系症状】に対応できますので、ご興味のある方は(こちら→)当院公式ウェブサイトをご覧ください。
早川鍼灸院ひととき